愛知県の産業と高校に関わる話

中部、東海地方の中心地愛知県。
東の東京、西の大阪の中間に位置し、人口も多く、商業・工業・農業など多くの産業が展開されている所でもあります。

そんな愛知県全体の高校中退率は、2012年度の国の調査によれば、およそ1.4パーセントです。
この時の全国平均が1.5パーセントですから、少しだけ全国平均を下回っているということになります。
ただし、この調査年の高校在籍者数は、愛知県は195150人であり、これは東京都、大阪府、神奈川県に次ぐ多さです。
高校生の数は全国的にはとても多いのに、そうかと言って高校を中退する人は率にしてそれ程多くはないというのが愛知県の特徴です。

この背景として、愛知県では、名古屋市を中心として、高校卒業資格を得ることができる専修学校がとても多いということを1つに挙げることができます。

専門的知識や技能を学ぶ専修学校には、いわゆる専門学校と呼ばれる、高卒後に入学する専門課程が置かれる学校が多いですが、その他に、中卒者を対象とした「高等課程」が置かれる学校もあります。
この専修学校の高等課程は、要件を満たせば、卒業生に、大学入学資格を与えることができます。
ただしこれは、厳密には高校卒業資格とは別物であり、例えるなら、大学や短大・専門学校に進学することができるようになる高卒認定資格が卒業時にもらえるというイメージです。

これに対して、専修学校高等課程の中には、技能連携校と呼ばれる、他の通信制の高校と連携をすることで卒業時にその高校の卒業資格を卒業生に付与することができる制度を持つ学校があります。
こちらは、自分が選んで入った専修学校の名前ではなく、連携しているその別の高校の名の下に卒業生という扱いになるのですが、高校と同じ3年間で専門的知識・技能を身に付けながら高卒資格を得られため人気があります。

愛知県は、この高校卒業資格を得られる専修学校(専門学校)が、実に25校以上あり、33科以上の様々な専門分野の勉強をしながら、高卒資格を得られる環境が整っているのです。
仕方なく高校に通っている訳ではないので、結果として高校を中退する割合も少ないものと考えられます。

ちなみに愛知県内の定時制高校は単置3校、併置は27校程あります。
通信制高校は単置2校、併置3校、その他キャンパスを構えている全国規模の通信制高校が16校程あります。
中学卒業後の進路選択が、とても広いのが愛知県の特徴と言えそうです。